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妹「頭痛が痛い」は間違いって聞いたけど、「旅行に行く」はどうなの?
先日、作文を書いていた子供にこう聞かれました。
以前、「頭痛が痛い」などの代表的な重複表現を教えたばかりだったので、思わず考え込んでしまいました。



「旅行に行く」は日常でもよく使う表現ですよね。
すぐに答えられなかったため、改めて調べてみることにしました。



重複表現は、二重表現、重ね言葉、重言(じゅうげん)ともいいますね!
よくある重複表現のNG例一覧
重複表現とは、意味が重なっている言葉を繰り返してしまう表現です。
まずは代表的な例を見てみましょう。
- 頭痛が痛い
- 馬から落馬する
- 一番初めに/一番最初に/まず初めに
- あらかじめ予約する
- 受注を受ける
- 後で後悔する
- 返事を返す
- 必ず必要
- 過半数を超える
- 各グループごとに
- 広く普及する



意識していないだけで、普段の会話で使っていることも意外と多いものですよね。
このような表現は、文章がくどくなったり、読みにくさにつながることがあります。
重複表現とは?なぜ注意が必要なのか
重複表現とは、同じ意味を持つ言葉を重ねてしまう表現のことです。
たとえば「頭痛が痛い」は、「頭痛=頭が痛い」という意味をすでに含んでいるため、「痛い」が重複しています。
こうした表現は、間違いとまでは言えない場合もありますが、読む人によっては違和感を覚えることがあります。
特に作文や文章では、できるだけシンプルで分かりやすい表現にすることが大切です。



迷ったときは、意味が重なっていないかを一度確認してみると安心です。
すぐ使える重複表現の言い換え一覧
よく使われる重複表現は、次のように言い換えることができます。
- 頭痛が痛い → 頭が痛い/頭痛がする
- 馬から落馬する → 落馬する/馬から落ちる
- 一番初めに/一番最初に/まず初めに → 最初に
- あらかじめ予約する → 予約する
- 受注を受ける → 注文を受ける/受注する
- 後で後悔する → 後悔する
- 返事を返す → 返事をする/返信する
- 必ず必要 → 必要
- 過半数を超える → 半数を超える/過半数を占める/過半数に達する
- 各グループごとに → グループごとに ※「各」と「ごと(毎)」が重複
- 広く普及する → 普及する ※「普及する」という言葉に「広く行き渡ること」という意味があるので、「広く」という意味が重複



どちらか一方を削るだけで、すっきりした文章になりますね。
また、「『あらかじめ』って、漢字で書くと『予め』なんだよ。予約の『予』と被っちゃってるね」などと教えると、漢字も覚えられて良いですね!
重複表現にならないか、子供に教えておきたい理由
重複表現については、「そんな細かいことを言わなくても」というご意見もあります。
実際、話し言葉ではそこまで気にする必要はないかもしれません。
一方、書き言葉は、(耳を通り過ぎる話し言葉と違い)目に留まるものなので、違和感を覚える方が多いです。



ちょっと話はそれますが、「違和感を感じる」が重複表現だとする見解もあるようです。
なので、「違和感を覚える」と書いてみました!
なので、書き言葉においては、重複表現は極力使用せずスマートな言い回しをしたいものです。
子供にとって書き言葉を使う場は、「作文」「記述問題の解答」などがあり、どちらも教育現場では重要なシーンです。
そのため、「細かいなぁ」と思うかもしれませんが、やはり重複表現は避けるべきということを教えた方がいいと思います。
「旅行に行く」は重複表現なのか
それでは、「旅行に行く」は重複表現なのでしょうか。
結論としては、明確に間違いとは言い切れず、グレーゾーンとされています。
正しい派の言い分は、「旅行」は「行」という漢字が入っているが、限りなく「旅」の意味に近いと考えれば、重複表現ではないというもの。
誤り派の言い分は、「旅行」は既に「行く」ことを含んでいるため、「旅行に行く」は「行く」が二重に使われている表現となるというものでした。
このように、解釈によって判断が分かれる表現です。



迷う場合は、よりシンプルな言い方にしておくと安心です。
「旅行に行く」が気になる場合の言い換え
作文などで「旅行に行く」が重複表現にあたらないか気になる場合は、次のように言い換えるとすっきりします。
- 旅行に行く → ○○に行く
- 家族旅行に行く → 家族で○○に行く
文章が簡潔になり、読みやすさも向上しますよ。
グレーゾーンの重複表現一覧
「旅行に行く」と同じように、判断が分かれる表現もいくつかあります。
- 犯罪を犯す
- 作品を作る
- 被害を被る
- 遺産を残す
あたりは「旅行に行く」レベルのグレーゾーンであるようです。
同じ漢字が2回出てくるので重複表現だろうという方もいれば、例えば、犯罪というのは罪と同等の意味だから、犯罪を犯すは重複表現ではないという見解も見つけました。



例えば、明鏡国語辞典第2版には「犯罪を犯す」は適切な用法であると記されていますが、一方で「罪を犯すが正しい」と主張している方もいました。
グレーゾーンの重複表現(二重表現)、子供の作文ではどうする?
結論としては、迷う表現は避けるのが無難です。
話し言葉ではなく作文等で使う場合は、「誤り派」がいる以上、読む人によって評価が分かれる可能性があるため別の表現を使うのが無難と言えるでしょう。
たとえば次のように言い換えると安心です。
- 犯罪を犯す → 罪を犯す
- 遺産を残す → 財産を残す



あまり神経質になる必要はないと思いますが、評価に影響しそうな場面では、シンプルな表現を選んでおくと安心です。
気をつけたい重複表現(二重表現)まとめ
「頭痛が痛い」や「馬から落馬する」レベルの、明らかにおかしいものは話し言葉でも気をつけた方がいいと思いますが、それ以外は書き言葉で注意すれば良いと思います。
ですが、普段の会話から注意しておくことで、いざお子さんが文章を書くとき、迷わずに済みますね。
また、グレーゾーンの重複表現については、作文などの正式な場面では、「使わない方が無難」という結論に達しました。
すべてを覚える必要はありませんが、違和感があるときは一度立ち止まって見直してみると安心です。


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