兄は赤ちゃんの頃からとても肌が弱く、ずっと小児科で保湿剤と、チューブのステロイド剤を処方してもらっていました。
最初のほうに多めにくださっていたので、薬は徐々にたまる一方で、小学生になるころには、通院は半年~1年に1度のペースになっていました。
そういえば、1歳のときに一度「アトピー性皮膚炎かもしれませんね」と言われたことがありましたが、赤くなってもステロイドを塗っていれば治るので、特に気にしていませんでした。
夏場はシャワーを2回浴び、布団はよく干す、掃除はこまめに…くらいのことを気を付けていました。
Contents
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皮膚のことは皮膚科へ
幼いころからかかりつけだった小児科。
皮膚のことも見てくださっていたので、特に疑問を感じることなく通い続けていましたが、ある本を読んで、「小児科ではなく、皮膚科にかかってみようかな?」と思いました。
その本はこちらです。
こちらの本はあとで内容紹介したいと思うのですが、アトピー持ちの親を安心させてくれ、何をすべきかがきちんと書いてある、信頼できる本でした。
まず、何科にかかればよいのでしょうか。
皮膚科? 小児科? アレルギー科?
”餅は餅屋”といわれますが、皮膚のトラブルは皮膚科です。
外出自粛期間中、ストレスもたまったのか、肌荒れがひどくなっていたので、緊急事態宣言解除後すぐに皮膚科に行くことにしました。
「立派なアトピー性皮膚炎です」
アトピー性皮膚炎って、いざ言われてみるとやはりショックです。
友人は少なくとも20代の間は苦しんでいたので、「大人になっても治らない病気」という印象もありました。
兄も、小さいころからしょっちゅういろんなところをかき、一見注意力散漫に見えるところがあるので、学校の先生や習い事の先生には「体がかゆくて、集中力が途切れがちなことがあります」と事前に伝えてはいましたが、まさか本当に「アトピー性皮膚炎」なんて…。
それでもアトピー性皮膚炎なのだそうです。
皮膚科に行って本当に良かったと思いました。
皮膚科で処方された薬
皮膚科で処方されたのは、小児科で処方されたものと同じものもありましたが、違うものもありました。
保湿剤
今までプロペトというべたべたするワセリンを使っていましたが、
これはこれでいいのだけど、夏場はやはりさっぱりするヒルドイドのほうがいいそうです。
なんでも、プロペトを塗ってしまうと、その下で汗をかいても、プロペトがフタをしてしまって汗が発散せず皮膚炎を起こすことがあるのだそうです。
通販で買うとしたら以下のようなものでしょうか(ヘパリン類似物質配合クリーム)。
我が家はヒルドイドフォーム0.3%というものを処方していただきました。
泡で出てくるので、子供は楽しく塗れています。
ステロイド外用剤
ステロイドには厳密には5ランクあるけど、一番弱いものはあまり使われておらず、4段階が一般的だそうです。
数字が少ないほど強いお薬。
- リドメックス(4群)…顔のひどいところ、耳の後ろ
- メサデルム(3群)…体の弱め、首
- アンテベート(2群)…体の強め、膝裏、手
これらが部位や症状別に処方されました。
リドメックスとメサデルムは、ヒルドイドソフト軟膏とのMIXで処方され、クリームケースに入れてもらいました。
正直チューブのほうが塗りやすいけど仕方ないですね。
目まわり
「プレドニン眼軟膏」と「アレジオン点眼液」が処方されました。
前述の本にもありましたが、アトピーの人は目の病気にもなることがあるそうで…。
顔のアトピーのひどい人ほど白内障や網膜剥離になりやすいのは、目の周りをかいたり、こすったり、たたいたりすることが一因と考えられています。
すっごい思いあたります…😖
頻繁にかいています、目の周り。
今まではものすっごく混み合う眼科に「アレジオン点眼液」を処方してもらいに行っていましたが、今回から皮膚科でいただけることになり本当にホッとしています!
1日4回点眼してよいとのことなので、かゆくなる前に点眼しようと思います。
飲み薬
「オキサトミドシロップ用2%」「アタラックス-Pドライシロップ2.5%」という飲み薬を処方されました。
こちらはそれぞれ、
- アレルギーを抑える薬
- かゆみを抑える、気持ちを楽にする、不安や緊張を和らげる薬
だそうです。
実は、夜中に寝ながらかきむしるので、その音で親は起きてしまうほどでした。
これらの薬に切り替えてから、夜中にかきむしることがなくなり、私達も安眠できるようになりました。
皮膚科で言われたこと
花粉症はないようだが、ダニアレルギー性鼻炎があるかもしれないそう。
お布団は防ダニ加工のものを選び、頻繁に掃除するようにと言われました。
そして、花粉症で有名な「舌下免疫療法」のようなものは中学生くらいになったらやってみようかと言われました。
というのも、この療法は、アナフィラキシーショックを起こす恐れもあるそうなので…。
書籍『アトピー性皮膚炎』ためになった点
それでは、先ほどご紹介した書籍『アトピー性皮膚炎』で、特にためになったところをご紹介したいと思います。
全体的に先生の口調が穏やかで、かつ説明が分かりやすくて面白く、あっという間に読めてしまいます!
そして、親を煽って絶望的な気持ちにさせるのではなく、病気とその治療に前向きに向き合っていこうという気持ちにさせてくれるため、とてもおすすめの本です。
ギャグっぽい言い回しも出てきて、先生って明るい方なんだろうな~って思いました🤣
これってアトピー? あせも? 小児湿疹?
兄も小児科で言われていた「あせも」「小児湿疹」。
でも皮膚科の診断では、「アトピー」でした。
アトピー性皮膚炎かどうかのチェックポイントは、本書によると3ヶ所。
- 首
- ひじの内側
- ひざの裏
この3ヶ所が赤くてかゆかったらアトピー性皮膚炎の可能性が高いそうです。
でも、病名のブレは起こりやすいものだそうです。
そして、早期にアトピーかどうか白黒つけて、その治療をしなければならないということでもないということを知り、安心しました。
現に、小児科で処方されていたものも、種類は違えど、保湿剤+ステロイド外用剤だったわけで、症状の程度に応じて治療が選ばれるのであり、アトピーか小児湿疹かなど病名で治療が変わるものではないそうです。
10歳になってアトピーと言われた兄。
この記述を読んで、安心しました。
転ばぬ先のつえ→○ モグラたたき→×
アトピーの治療では最初から十分な強さの薬を使うのが原則だそうです。
少しよくなったからといって塗るのをやめると、すぐにひどくなります。
先手必勝。
早めの手当。
油断大敵。
「モグラたたき」のように、ひじが赤くなったら塗り、ひざがかゆくなったら塗るというのもよくありません。
乳児のころから保湿剤を塗っていたらアトピー性皮膚炎になることを予防できることは、妹のときは知っていたので、0歳から保湿剤を使用しています。
治らない理由は塗る量が少ない
こんなに塗るのかというくらい塗り、「ヌメヌメ」にする。
30分ほどで皮膚に吸収されて「しっとり」となる。
これが適量だそうです!
入院中に症状が改善するのは、特別な治療があるのではなく、お医者さんや看護師さんが1日2回、し~っかりと薬を塗ってくださるから、らしいです。
「治った」には2つある
アトピーの「治った」には2つあるそうです。
1つ目は短期のゴールで、薬の力でとりあえず治った状態。
2つ目は長期のゴールで、人体に備わった自然治癒力によって、年々病気の勢いがおさまってくるのだそうです。
そして、薬を塗らなくても、病院に通わなくてもよいという時がやってくるのだそうです!
「アトピーのおじいさん、おばあさんは見かけないですよね」と。
とりあえずは、短期的ゴールを目指し、薬を手放せる時までがんばります!
ステロイドは正しく塗れば怖くないので「脱ステロイド」ではなく「卒ステロイド」を目指しましょう!とのことでした☺
ステロイドで肌が黒くなるというのは嘘だそうですし、段々効き目がなくなってきてしまうのも嘘のようです!
塗り分け不要の新薬「タクロリムス」
タクロリムス(商品名=プロトピック軟膏)は、「効いてほしいところだけに効く」というものだそうです!
兄は、複数の強さのステロイドを場所別に処方されているので正直面倒です。
でもこの「タクロリムス」は、
皮膚炎を起こしているところにその時だけ作用して、皮膚炎が治ると作用しなくなります。
しかも皮膚炎のないところに塗った軟膏は、決して無駄にならず、皮膚を保護する保湿剤として働くのです。
とのことですが、強さはステロイドでいうと3群相当なので、2群以上でないと効かないひどい皮膚炎には太刀打ちできないようです…。
いつか症状が落ち着いたら、タクロリムス、試してみたいな~。
1デイ 2シャワー
これは我が家、すでに実践していますが、時間が違いました。
我が家は ①学校からの帰宅後、②寝る前 でやっていましたが、
推奨は ①起きたとき、②学校からの帰宅後 だそうです。
せっけんは1日1回でOK。
ジェネリックの是非
ジェネリック医薬品はよく「主成分が同じで価格が安い」と説明され、「それならジェネリック」となりがちですが、実は、大胆に例えると、「小麦」という主成分は同じだけど、そうめん・冷や麦・うどんほどの違いがあるそうです。
レストランでそうめんを注文したら「うどんでもいいですか?」という店はありません。
しかし、薬局では変更の希望が問われることがあります。
すごく分かりやすい例えでした。
ジェネリックのほうが効くこともあるそうなのですが、まったく同じと考えるのはNGのようですね。
乳酸菌製品
こちらも大々的には書かれていませんが、肌に良さそうです。
我が家では、少し高いですがインターネット広告で非常によく見かける「カルピスのアレルケア」を続けています。
タッチングケア
薬を塗りながら、タッチングケアをすると良いと。
確かに、面倒なんですよね。毎日2回、複数の薬を塗り分けるのは…。
でも、その時間を、愛情を育む時間だと思えば、一石二鳥だな~と。
本書のコラムで「パパに塗ってもらうと良い」とも書いてあったので、夫にももっと協力してもらいたいと思います!
まとめ
最後の章では、心のケアや親子関係にまで触れられていて、アトピー性皮膚炎の本なのに、心もスッと軽くなるような良書でした。
アトピー性皮膚炎と診断されたの子の親御さんだけでなく、皮膚炎がある方にはおすすめの本です。
かゆみは、集中力も奪うので、勉強には大敵ですよね…😓
最後に…。
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